大野からくり記念館は1996年4月に開館しました。建物は、皇居にある吹上御所などを設計した、内井昭蔵氏(京都大学教授、 建築家)が設計し、北前船をイメージしています。建築自身に「からくり性」を持たせるため、楕円形の平面形態とし、外壁に添って傾斜した二列の柱と、放射線状に配置した梁による立体架構方式を採用しています。
正面外観
展示室外観
展示室
館内は受付前のロビー、エントラスゾーン、展示室、展示ギャラリーに別れており、展示室は7つのエリアでテーマを設けて展示品を紹介しています。また、別館には子どもからくり体験棟があり、定期的に親子体験教室も行われています。
受付前のロビーでは、1日4回、からくり人形の実演が行われいます。また、からくりに縁の深い大野町をDVDで紹介しています。
長い廊下を歩きながら、不思議な空間に誘われます。廊下の突き当たりには、大野弁吉に入門した米林 八十八(よねばやし やそはち)の人形が、館内の説明をしてくれます。
中国から伝わったからくり技術や、日本に伝えられた西洋のからくり技術、日本で磨かれた技術を紹介。東洋のものと異なった機械時計などに代表されるメカニズム技術などを紹介。
エレキテルは、もともと静電気を発生させる摩擦起電器のことでしたが、そのうち電気治療器として医療に使われたり「摂津名所図会」に見られるように、その面白さから見世物や商売にする店まで現れました。
大野弁吉を中心としたからくりの世界と、その人物背景や才能、人脈や活躍ぶり、彼の著述の中に見る技術等をパネルや実物資料で紹介しております。
木工作品のおもちゃが多く展示され、触って遊ぶことができます。鏡や錯覚を利用した体験コーナーも面白いです。